動画制作で「企画を考える」ことはとても大切だという話
FLA Tのヒラタイです!
今回は「企画の考え方」をテーマにお伝えしていきたいと思います。
いきなりですが質問です。
動画を作る際に一番大切なことってなんだと思いますか?
動画制作って実は色々な工程があって、基本的にはどの工程もとても大切だと思っているのですが、特に一番大切なのは「企画の内容」だと考えています。
なぜなら企画が全てのアイデアの根源であり、その根源がなければ動画は生まれてこないからなんです。
このコラムを見ていただいている方は、動画のネタや企画が思い浮かばない。どうすれば話題が思い浮かぶのか?という疑問や課題を持ってここに辿り着いてくれたんだと思います。
今回はそんな企画の考え方について解説していきたいと思います。
特にこれから映像制作を始めようとしている初心者の方をはじめ、映像制作の仕事に就職を考えている方や社内で動画制作を取り組もうとしている方など多くの方に参考になるかと思います!
企画とは何か?
まずは「企画とは何か」についてお話しします。
私は、動画は大きく分けて以下の3つの要素で作られていると考えています。
企画やネタは、その番組・映像の方向性を決める一番のキモとなる部分です。
この3つの要素が定まってないと内容の軸がブレてしまいます。そのため最も力を入れないといけない部分だと思います。
まずはテーマを決める
では、その企画はどうやって組み立てていくのか?
今回は特に制限がなく0から企画を着想する方法について解説していきます。
まずは初めにテーマを決めていきます。テーマはまず大きな括りで考えると良いです。
大きな括りとは、スポーツ、ファッション、料理、歴史などざっくりした項目で考えるとわかりやすいです。
また出来るだけ、あなたが興味のある項目、あるいはYouTubeで取り扱っている内容などが良いです。
この記事では仮にスポーツをテーマにネタに映像を作るとしましょう。
次に切り口を決めていく
次に切り口を決めていきます。
切り口とは、わかりやすく言えばテーマを掘り下げる内容です。
スポーツで言えば、どの競技を選択するのか?
野球・サッカー・バスケこれだけでもかなりの選択肢がありますよね?
さらにはマイナースポーツやパラスポーツなどニッチなジャンルを紹介するのも視点の一つになります。
では、他にはどのような切り口があるかもう少し考えてみましょう。
わかりやすいとことでいうと「選手」については、かなり入りやすい切り口です。
選手個人にフォーカス当てることで、その選手の生い立ちや成績、エピソードなどを紹介することで
十分にコンテンツとして成り立ちます。実際にyoutubeでもこういった個人を紹介する内容は良く見られますよね。
個人でも十分に参入できる企画です。
他にも少し違った切り口で考えると例えば「道具」
スポーツには、様々な道具・機材と共にあります。ここに絞って企画を考えることも可能です。
その他にも、ルール、変わった大会、歴史など見方を変えると実はけっこう切り口があることがわかりますよね。
ここまでで、なんとなく企画の方向性を考えることができたのではないでしょうか?
放送ジャンルを決める
次に大切なのが、「放送ジャンルをどうするのか?」です。
ジャンルとは放送の形態のことです。
スポーツの王道で言えば競技そのものを放送することです。テレビやネットの放送でも、競技の放送が多いですよね。
その他で言えばバラエティ・ドラマ・ドキュメンタリー・トークなどです。
このジャンルが違うだけで番組やチャンネルの雰囲気がガラッと変わります。
気をつけて欲しいのが、何も知らずに企画を考えるとテーマと放送形態を混同しがちなります。
他が明確になっていない考え方
バラエティがやりたい→テーマは?
スポーツを紹介したい→放送ジャンルは?
こういった場合、企画がそこから進まないことが多いと思います。
こういった場合の解決策は、細かく分解して考えることで、アイデアが生まれてきやすいことです。
既存の番組を分析してみる
今回は、「ジャンクスポーツ」「炎の体育会TV」「バースデイ」「未来モンスター」
4つの番組を比べてみましょう。(体育会TVはすでに終了していますが、例えとしてイメージが湧きやすので入れています。)
実はこの4つの番組全く趣が違う番組なのですが、「テーマ×切り口」は似ていることに気がつくでしょうか?
全て「スポーツ×選手」で考えられた番組なんですね。
では、これらの番組を細かく分析してみましょう。
番組 | ジャンル | テーマ | 切り口 |
---|---|---|---|
ジャンクスポーツ | トーク | スポーツ | 選手 |
炎の体育会TV | バラエティ | スポーツ | 選手 |
バース・デイ | ドキュメンタリー | スポーツ | 有名選手 |
ミライ☆モンスター | ドキュメンタリー | スポーツ | 若手選手 |
上記の2つの番組は、主にバラエティ色が強い番組ですが、ジャンクスポーツはよくよくみるとトークが主体です。なので実はトーク番組なのがわかります。一方で炎の体育会TVはトークは少なくVTR主体のバラエティ番組だということがわかります。
バース・デイとミライモンスターは番組の雰囲気こそ違いますが、内容としてはドキュメンタリーに近いジャンルです。バース・デイの場合は、選手の苦悩や努力などに焦点を当てることが多いので重厚な作りになっていること、一方でミライモンスターは、将来のトップスポーツ選手候補にフォーカスを当てていて、尚且つ昼間に放送しているので雰囲気は明るいので一見すると全く違う趣旨の番組に感じますが、実はテーマと切り口はとても似ていることがわかります。
このように、テレビ番組だけでもこういった様々な切り口放送形態があることがわかったと思います。
こうやって様々な番組を分解して考えることで、自分が企画を考えるときにヒントになります。
YouTubeなどネット独自のジャンルはあるの?
最近ではYouTubeで動画や番組を見る方もかなり多いと思います。基本的にバラエティやドキュメンタリーはテレビの劣化版(失礼)が多いのですが、解説系やレビュー系の動画ジャンルは、YouTubeならではかもしれません。(一部、放送大学やQVCなどのテレビショッピングなどは似ていますが、主流ではないので)
企画はどう探すのか?
ここまでで企画の考え方については、イメージが湧いてきたかと思います。
では、こういった企画ってどういった時に着想を得るのでしょうか?
ここからは、私のこれまでの経験をもとにした企画を思いつくための方法についてご紹介します。
ヒントは日常にある
企画が見つかるのはスバリ「日常生活」です。
よくあるのが、作品や映像に触れることです。
私の場合は、映画、本、漫画、歴史・偉人の名言、音楽などから着想が得ることが多いですね。
こういった様々な作品は、いざ企画を考えるときにヒントになることが多いです。
点と点が繋がる
色々なアイデアについて考えていると色々な場面が繋がることがあります。
言語化するのがとても難しいのですが、一つ一つは点なのですが、何かをきっかけにそれが線で繋がることがあります。言い回しや構成、映像のイメージなどが要所要所で過去の見た映像や映画、本などから生まれてくることがあります。
景色もたくさんのヒントをもらえます。普段何気なくみている風景ですが、電車や自動車でなく歩いてみる、逆に普段歩いている場所を車などで通ってみるなど、見方を変えることでアイデアが浮かぶことがあります。
日常会話もアイデアが生まれる
その他にも日常の会話もたくさんのアイデアが生まれる場所です。自分の頭で考えるだけでなく、アイデアを口に出して別の誰かと共有してみることも大切です。自分の頭で色々と考えても結局そのまま先に進まないことも多いです。
それは様々な場面で口に出してみる。そうすると意外なところから別の視点を得られたりします。別の視点が加わること、アイデアにさらに磨きがかかることが多いです。
ちなみに日常会話の場合は、すぐにそれが頭から消えてしまうので、できれば覚えているうちにメモにとっておくことをおすすめします。
場所を変えるだけでヒントになることも
着想を考える場所というのも大切です。
いいアイデアは会議室では生まれないなんていう言葉がありますが、的をいた例えかもしれないです。
というのも、意外とアイデアっていうのはお風呂でシャワーを浴びている時、トイレにこもっている時、運転している時にふと降りてくることがあるからことが意外とあるからです。
もちろん実際には、アイデアが会議室で生まれることもかなり多いとは思うのですが、意外とふとしたタイミングでアイデアが生まれることもありますので、常に色々なことを考えておくことが大切です。
企画を考えるコツは?
最後にこうした企画を考えるコツやポイントをこれまでの自分の経験をもとにお伝えしたいと思います。2つのポイントがあります。
ポイント1 興味があること、得意なことから考えてみる
あなた自身がこれまで経験してきたことや得意なこと、詳しいジャンルなどは、最初に必要な知識が必要ないので、様々な掘り下げがしやすいとも言えます。
逆に自分が知らなかったり興味が持てなかったりするジャンルは、どこから発想すればいいかがわからず、まずはそこを知ることから始めないといけないからです。もしこれから勉強してジャンルを強くなりたいと思うのならば別ですが、ある程度は自分が自信を持って挑戦できる分野から始めることをオススメします。
ポイント2 自分の得意なパターンや型を作っておくことです。
テレビやYouTubeの企画でもそうですが、それぞれ企画を考える人にも得意なパターンや型が存在します。
バラエティ的な演出が得意な人、煽りVTRの演出が得意な人、ドキュメンタリー的な演出が得意な人、旅番組、トークなどなど、それぞれ得意な分野があったりします。これは個人に限ったことではなく、会社単位でもバラエティを得意とする会社やドキュメンタリーを得意とする会社があるくらい強みになることです。
この得意な型ができてくると、応用として仮に苦手な分野・ジャンルで仕事をしなくてはいけない場合でも自分のフィールドに持ち込むことで、得意なパターンにしてしまうということも可能です。
ポイント2に関しては、動画制作を始めたての頃に考えるには少し難易度の高い内容になっていますが、始める段階で意識するのとしないのでは成長のレベルが変わってきます。これまで好きだったテレビ番組やYouTubeなどを振り返ってみて自分が得意にできそうなジャンルを考えてみるとわかりやすいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は企画の考え方について解説しました。
企画・ネタは、全ての動画の根源と言っても過言ではありません。そのため重要かつ大切があるが故に思いつくのは中々難しいのも事実です。
今回ご説明したように、常に日常生活の中でアンテナを張って良い企画が見つけてみてください。
この記事がきっかけで企画の見つけるためのお手伝いになればなれば幸いです。
おしらせ
最後にここまで動画を見てくれた人にお知らせです。F LATでは公式LINEを開設しています。
動画制作で気になったことや困ったことがあればお気軽にお問い合わせください。
情報商材などの案内はありませんのでご安心ください。
それではまた次回の更新をお楽しみください。ではまた!