動画制作におけるプロとアマチュアの違いとは?

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PRO or amateur

最近かなり市民権を得てきた「動画制作」ですが、気になるポイントがプロとアマチュアの違いです。今回の記事ではプロとして活動させていただいている立場からにはなりますが、アマチュアとの違いについて解説していきたいと思います。

目次

プロになるのは簡単?

プロとアマチュアの違いについてはさまざまな方が発信していますが、私個人としては下記のように定義しています。

1.自身が持つスキルに対して対価をもらって報酬を得ている

2.プロを名乗っている(または自覚している)

端的に表すとこの2つだけでプロとアマチュアの違いは表現できると思います。

では、まず1のスキルに対して報酬を得ているについて掘り下げてみましょう。

カメラ撮影なり、動画編集なり、映像に携わる作業に対して、そのスキルに対して報酬をもらってれば、この時点ですでにプロと言えると思います。ポイントは発生した仕事に対してクライアントまたは会社から報酬が出ていることがポイントです。なのでフリーランスや会社員などの働き方は関係なく、報酬を得て映像の仕事をしているとプロだと見なされて良いかと思います。(例外として、会社員で未経験者で映像制作の仕事に携わっている人だけはプロ見習いに位置するかもしれません。)

続いて2プロを名乗っている、または自覚しているという点です。

上記1に当てはまる人の中でも、報酬は得ているけどあくまで副業レベルという方も一定するいると思います。この場合は、プロというよりもあくまで一副業としてであってプロとしての自覚は少ないかもしれません。一方で、まだ報酬はないけれども独立して自分は「プロ」だと名乗れば、周りからはプロだと見なされます。つまり、自分自身がプロとして自覚しているかどうかどうかだけだと思っています。

機材の違いは?

一昔前の動画業界は、機材はかなり高価なものが多く、また専売品なども多かったのでアマチュアでは中々手が出しにくい業界でした。ある意味機材で差別化を計っていたとも言えます。

しかしここ数年でかなり状況が変わってきました。

まずはネットで簡単かつ安価にプロ用機材が手に入るようになりました。また中国メーカーのレベルがかなり上がってきたのも大きいです。(DJIやZHIYUNなど)

またスマホによる撮影性のもかなり上がってきており、テレビや映画の撮影などでも一部使われるようになってきています。

もちろん一部の超高額機材など例外はありますが、「撮影して編集して映像を作る」という部分に関しては、機材の違いの差はかなり少なくなってきていると言えます。

プロとアマチュアの垣根がなくなってきている

前述のような状況もあり、最近では、動画が本当に身近になってきました。スマホの普及で、誰でも簡単に動画を撮り、そして観ることができるようになりました。

私が、映像制作の仕事を始めた頃は、テレビの影響力が一番でしたし、まだまだスマホは出始めでここまで簡単に映像を作れる時代でもなかったです。YouTubeも今よりは確実にイロモノ扱いでした。

しかし、ここ5年ほどで状況は変わり一気にYouTubeとスマホで動画を見ることが市民権を得るようになりました。

そして誰でも簡単に「動画クリエイター」を名乗ることができるようになりました。

ではプロのレベルが下がったのか「答えはNo」です。むしろアマチュアのレベルが一般化したことでプロのレベルの高さが鮮明になったとも言えます。

もう少し細かいことをお伝えすると、映像の世界は、本当に業務が細分化しています。カメラならカメラの専門家、編集なら編集の専門家、そのほかにも照明や音声、ナレーション、あるいは企画や構成だけを考えるプロもたくさんいます。なのでそれぞれの専門のプロは本当にレベルが高いです。

YouTubeなんて簡単でしょ!って思っていた人たちが実際に映像に取り組んでみて、その作業の大変さに気づいたことで今まではなんとなくスゴイ人たちと思われていた人たちが再評価される状況なのではないかと個人的には思っています。

クリエイターとしての側面はプロもアマチュアも違いがない

近年はYouTubeも台頭もあり、プロとアマチュアの垣根がなくなってきたとお伝えしましたが、特に垣根がないのが映像を生み出すクリエイターとしての側面です。いわゆる企画やネタの元となるアイデアの部分のことですね。

「映像の」プロの仕事は、冒頭にもお伝えした通り報酬を得て、会社またはクライアントの指示通りに撮影や編集をすることです。また、先ほどもお伝えしたとおり、プロにはそれぞれに職人のような世界があり、業界のルールのようなものも多く存在します。

しかし動画をアイデアという部分に関しては、プロだろうとアマチュアだろうと関係ありません。自分の描きたい作品をいかに表現するか、面白い番組をいかに作りだすかという部分でのみ評価されます。

むしろプロの世界の場合は、クライアントや会社の意向などもあり、自由に表現ができない部分の方が大きいかもしれません。

一方で、アマチュアで縛りがなく表現できる方が返って自由な表現ができる可能性が高いかもしれません。

自分を表現するようなクリエイターとしての部分に関しては、プロもアマチュアも違いはなくなっているのかもしれませんね。

ではプロはどこで差別化を図るのか?

ここまで読んでいただくと、プロは必要ないんじゃ?と思われてしまうかもしれませんが、一応私もプロを名乗らせてもらっているので、仕事がなくなってしまうので困ります(笑)。ですので、ここからは、実際にプロとアマチュアではどういったところに差が出てくるのかをもう少し掘り下げてみましょう。

撮影の構図やつなぎを意識した撮影

映像は、様々なシーンを繋いで作っていきます。この時に撮影するカメラマンやディレクターが考えているのが、演出や映像のつなぎ「構成」です。

次にどんなシーンがくるのか?カットとカットを違和感なく編集するにはどういった演出が良いのか?などを考えながら撮影しています。

これは経験がなせる部分も多く、中々そこまで考えて作られている動画はYouTubeなどではまだまだ少ないです。(最近ではテレビ番組を作っているようなプロが有名YouTuberや芸能人YouTubeチャンネルの映像を手掛けていることもあるので、一部に限っては、テレビとほとんど遜色ない世界になってきている部分もあります。)

高いクオリティでスピード感のある編集

編集の世界は、奥が深く、こだわればこだわるほどキリがないような世界です。こだわると時間も当然かかります。これに対してプロの編集は、スピードとクオリティが見合った内容でご提供できるものだと思っています。

正直な話、アマチュアの方でも、独学でかなり高いクオリティを映像を作ることは可能です。一方でこだわればこだわるほど当然時間がかなりの時間かかってしまいます。

しかしビジネスの世界ではそうはいきません。ある程度のクオリティと納期までに完成させるスピードが求められます。

自分の中での最高の映像を作るようなアーティスト的な活動であれば、時間はいくらかけても問題ありませんが、プロの仕事の場合は、そうはいきません。必ず納期があり、かといっていい加減なものを作るわけにもいきません。そこでプロの技が生きます。

しっかりとクオリティを担保しつつも、納期を守れるスピーディーな編集。これがプロがなせる技だと考えています。

プロでもピンキリです。

ここまででプロとアマチュアの違いが明確になってきたと思います。では最後にプロでもピンキリがある点についてお話ししたいと思います。

冒頭にもお伝えした通り、今ではプロと名乗り、ある程度の機材を揃えてしまえば誰でも簡単になれる時代になりました。言い換えれば、ほとんど経験もない中でプロを名乗り、クオリティや知識がないままでクライアントワークをしている人も一定数いるといえます。

ここではそういった人たちが悪いと断ずるつもりは全くありません。むしろ駆け出しの方は、とても安い単価で実績を積み上げている方も多いので、仕方のないことだと思います。

問題は、それが当たり前になってしまい、安い単価が当たり前になってしまい、一方でクオリティが単価に見合わない状況が生まれてしまうことです。

もしクオリティが高く、スピーディな安心した対応を求める場合は、ある程度の実績と経験を持ったクリエイターやカメラマンに依頼することをオススメします。

ちなみに筆者の私は歴12年なので、ある程度の経験はあると自負しておりますので、ご興味ある方は一度、プロフィールでもご覧になってくれると嬉しいです。ではまた!

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運営者

ヒラタイのアバター ヒラタイ ビデオグラファー

栃木県足利市出身・在住

北関東を拠点とするローカルテレビ局で番組制作に従事。キャリアは10年以上。地元足利を映像制作の力で盛り上げたいとの思いから独立。映像制作全般はもちろん、アナウンスなど喋りの技術なども得意とする。趣味の筋トレを通じたブログも運営し月間PVは1万以上となっている。

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